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ビーナスといっても、古代ギリシャの女神ではない。旧石器時代と呼ばれたはるか昔、人類が石などでつくった女性小像のことだ。いにしえの「ビーナス像」に託された役割はなんだったのか。ホモ・サピエンスの心の奥底に潜む謎に迫った大著が完成した。
いまなお西洋文化の基盤として確固たる地位にある古典言語、ラテン語。西洋から遠く離れ、そしてローマ帝国の崩壊から遥かな時を隔てた現代の日本でも、近年、ラテン語の関連書籍が続々と刊行されています。ラテン語はいかにしてこの日本で花開きつつ ...
『私立探偵マニー・ムーン』 リチャード・デミング著 田口俊樹訳 新潮文庫 1320円 『三十棺桶(かんおけ)島』 モーリス・ルブラン著 中条省平訳 光文社古典新訳文庫 1980円 『魔女裁判の弁護人』 君野新汰著 宝島社文庫 ...
コミュニティは呪文のような言葉である。社会学の専門用語だったこの言葉が人々の口に上るようになってから約50年たつが、「~センター」や「~デザイン」など、色々な言葉とくっつきながら、この言葉はちょっとよい世界に人々を導いてきた。そして ...
候補作は以下の6作品だった。 逢坂冬馬「ブレイクショットの軌跡」(早川書房)▽青柳碧人「乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO」(新潮社)▽芦沢央「噓と隣人」(文芸春秋)▽塩田武士「踊りつかれて」(文芸春秋)▽夏木志朋「Nの逸脱」(ポプラ社)▽柚月裕子「逃亡者は北へ向かう」(新潮社) ...
候補作は4作品。(敬称略、50音順) グレゴリー・ケズナジャット「トラジェクトリー」(文学界6月号)▽駒田隼也「鳥の夢の場合」(群像6月号)▽向坂くじら「踊れ、愛より痛いほうへ」(文芸春号)▽日比野コレコ「たえまない光の足し算」(文学界6月号) ...
鳥トマトさんの『東京最低最悪最高!』(小学館)と、安野モヨコさんの『働きマン』(安野モヨコ)はいずれも大手出版社を舞台にした群像劇です。2004年にスタートした『働きマン』と比較すると、出版メディアを取り巻く状況の変化や若者の意識の変 ...
フランス語の語学書や海外文学の出版で知られる白水社が、知る人ぞ知る海外ノンフィクションの宝庫でもあることを以前お伝えした(参照:「埋もれている海外ノンフィクションの傑作」をよみがえらせたい…「現代史アーカイヴス」のジレンマと挑戦)。
老舗の蒲焼(かばやき)屋で店主のウンチク話を延々聞かされた某記者が、業を煮やしてそんな注文をした。同じく新聞記者からノンフィクション作家に転じた本田靖春氏が紹介していたエピソードだ(『我、拗〈す〉ね者として生涯を閉ず』講談社文庫)。
女性特有の働きづらさについて解き明かした『働きたいのに働けない私たち』の著者は、女性や子ども、少子化問題に関する研究や政策提言を行う現役の研究者。働く母親として経験してきた苦労と共に、客観的なデータと歴史的経緯を示しながら、論理的に分 ...
日本探偵小説界の巨星・江戸川乱歩。「命のビザ」で知られる外交官の杉原千畝(ちうね)。同時代の偉人ではあるが分野が異なるため、この二人を並べるという発想はこれまでなかった。それをやってのけたのが青柳碧人(あいと)『乱歩と千畝―RAMP ...
先日、取材で一緒になった韓国人カメラマンと2人きりで話す機会があった。両親が日本生まれ日本育ちで、朝鮮学校にも通わなかった私は大学生になってから韓国語の勉強を始め、現在も続けてはいるものの、お世辞にも流暢とは言えない。向こうは社交辞令で「韓国語上手で ...
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